トレパネーション

怪奇小説傑作集 1 英米編 1 [新版] (創元推理文庫)

「パンの大神」を読む。
パンって食べるパンじゃないよね……?

(以下ネタバレ含む)
脳神経外科医に脳手術を受けた少女と悪魔を巡る物語で、脳手術とは最初はロボトミーなのかと思ったけど、最後でトレパネーションだとわかった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%A4%A7%E7%A5%9E
Wikipediaを見たら、100年以上前の小説なのね。
今なら、ロボトミートレパネーションが危険で科学的に立証されていない手術だってことは、オカルトファンなら知ってるだろうけど、100年前にトレパネーションのことを書いて、しかも神秘的なことが起きるのでなく、廃人になり、そして……、とトレパネーションの失敗から始まる物語を書いたというのが現代の小説みたい。

あと、「オーメン(悪魔の子が現る)」「呪怨(恐怖で人を殺す。恐怖死。)」「リング(関わった人物が悪魔的な力で次々に死ぬ)」のルーツは、この小説じゃないかしら。