弐瓶勉すげえな

ABARA (下) (ヤングジャンプコミックス)

BLAME!(1) (アフタヌーンKC)』は、大好きだけど、結局最後はどういう意味だったのか未だにわからない*1のだけど、アバラは世界設定の説明とかもあって、どんな世界なのか少しはわかった。だけど、やっぱり最後のオチはどういう意味なんだか、よくわからない。

だけど、わからずに読んでてもすごく楽しい。絵がやっぱすごい。絵が。絵画の展覧会に行くと、絵の前に立って、これってどういうことなんだろう、どういう意味なんだろう、タイトルは・・・かぁ、とか思って、パンフの解説読んで、どうしてこれを書いたのかとか説明を受けて、へえ〜、そういう意味があるんだなあ、そうやって見るともしかしてここがこういう意味なのかなあ、すごいなあ、へえ〜、ってなってぽわーん、とするんだけど、弐瓶勉の漫画はソレに近いような気がする。漫画の最後に識者による解説とか、世界観の説明があったら、おもしろいのになあ。チラシ風とかでもいいし。

バイオメガ 1 (ヤングマガジンコミックス)

こちらは続きもの。内容は知らずに買ったのだけど、読んでみたら、ゾンビとは書かれていないけど、ゾンビ物で興奮。閉鎖された街の中をゾンビがフラフラしています。そこをバイクで突っ切る。飛び散る四肢に首……。その他、喋るリアルな熊と地下世界。その他もろもろとなんだか楽しいです。今回も『BLAM』よりはわかりやすい印象。あと、『BLAM』でよく出てきていた「東亜重工」の名前が出てきているので、『BLAM』の世界とリンクした話になりそう。結局、『BLAM』の霧亥ってなんだったんだろうなあ。
また、私の大好きなジョージ・A・ロメロの『ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット [DVD]』的な世界だと思いました。すてき。弐瓶勉風の対ゾンビトラックとか出てきたらいいなあ。

エマ (7) (Beam comix)

終わった。最終巻だと思っていなかったので、続きがありそうな終わり方が「えぇ!?これで終わり?」って感じで、なんだか消化不良。
シンデレラでいうと「こうしてシンデレラは王子様と幸せに暮らしました。チャンチャン」とまでもいかず、ガラスの靴はまだはけないのではく準備をしましょう、というスタート地点にたったところが終着だった、という終わり方。未来は末広がりなのか、この後多少の困難があるのか〜、みたいな。この作者さんはメイド漫画しか描けないそうなので、他の話でエマのその後の補足がありそうだけど。最終巻といいつつ、エピローグが出る気がします。

*1:『BLAM』謎解きサイトとかあったら読みたい