栞と紙魚子
- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
- 発売日: 2003/06
- メディア: 文庫
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最初は「エコエコアザラク」の古賀新一とかと同年代の漫画家かと思って読んでいたら、作中にケータイが出てきたり、たまごっちがでてきたりして、確認したら最近描いたもので驚き。
美容師さんが誰かからもらって、美容師本人はまったく興味がないから店に置いてるみたいだった。しかも、サイン入り本も以前あったらしく、それは大ファンだというお客さんにあげたんだそう。
美容院では「殺戮詩集(さつりくししゅう)」の途中までしか読めなかったので、帰りに本屋に寄ってシリーズ3巻買って帰る。
ていうか、貰ったって、それって本人だったんじゃないの? 諸星本人。フツー、サイン本を本人以外美容師にあげないだろ。気づけよ、若造。
家で全巻読んで、私のホラー漫画家ランキングが変動。
1位:楳図 かずお
2位:諸星 大二郎
3位:伊藤 潤二
私が子供の頃に10年近く毎週通っていた歯医者が何故かホラー漫画が大量に置いてあって、70〜80年代のホラー漫画はそこで大体読みつくした感があるので、諸星ももしかしたら読んだことがあるかも。楳図、古賀があって諸星がないのは変な気がする。
栞は新刊書店の娘で紙魚子(しみこ)は変な本ばっかり集めている古書店の娘。毎回、紙魚子が持ってきた本によって奇奇怪怪な現象が起こる。
奇妙な人々が暮らす胃の頭町で起きるドタバタご近所コメディ@ホラー。バットエンドはないけど結構死んでる人は死んでる。
こんな漫画に気づかないで生きていたら人生の損失だった。危ない。美容院での偶然の出会いに万歳。諸星は天才。