ゲドを褒める人の心理状態〜批判の批判の批判〜

まだまだ書きますよ。
また巡回していたのですが(どんどん感想が書かれていておもしろいです)、ゲドを褒める人は特有の雰囲気を持っていて、共通して窺えるのは、「私は大衆と違う」という自意識過剰さがあると思いました。みんながダメだというものこそ、褒めたくなり、深読みし、これは多くの大衆には理解できない作品なんだ、と書く。大体ね、おもしろかった、手放しにおもしろかったと思うなら、批判する人の話を持ち出す必要はないのですよ。褒める人の特徴は、まず最初に批判している人を批判し、そして、自分がどんな人間だかをアピールする。自分の知識をひけらかす。んで、映画のどこがおもしろかったか具体的に詳細には述べていない。映画の良かったところを具体的に上げて、どんな風に感じて、どうして面白かったのかを読みたいと思うのに、書かれているのは批判の批判。同じ穴のムジナですなーホホホ。と私は思うわけですね。

批判の批判なしの上質な『ゲド戦記』映画評を読んでみたいものです。書評なり映画評なり、何かを評する時は好みを離れてフェアに内容を読み取るのが正しい評価のあり方だと思っております。

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http://d.hatena.ne.jp/antenna-books/20060731/1154321892
http://d.hatena.ne.jp/antenna-books/20060730/1154274492